【生産チームCitrusより】みかん🍊の摘果作業とは❓｜株式会社みかんの会 和歌山有田のみかん通販サイト

大変ご無沙汰しております！栽培主任、西川です。6月は大忙し。大雨による土砂崩れの修復もまだできておらず、ミッションインポッシブル状態です。しかしながら、ミカンは止まる事なく成長するので、往々にして摘果をせねばなりません。

粗摘果（あらてっか）をしています。

え？粗いの？

そうです。
そうですが、そうでもありません。

白っぽい緑色のみかんと濃い緑色のみかんがあります。
同じ木の同じミカンなのに、別物のようですね。
なぜでしょう？

アスパラガスと、ホワイトアスパラガスのように、
日当たりの良い所に実ったミカンは光合成が盛んに行われて濃い緑に。
日陰のミカンは光合成が十分に行われず、白っぽい色になります。（陰になる枝を切るなどして、日を当ててあげると濃い緑になります。）

ホワイトアスパラガスは美味しいでしょうが、白っぽい緑のミカンは、熟した時にも白っぽいオレンジ色になってしまうし、味も良くありません。

なので、着果量（木に実っているミカンの量）が多い木は、手当たり次第、白っぽいミカンを落とします。

着果量が少ない木は、摘果すると大きすぎるゴツゴツみかんになるので落としてはいけません。

粗摘果なので、大雑把に摘果してはいるものの、実の全体的なサイズや葉っぱの量など、加味しながら摘果していきます。

着果量が多いか少ないかの判断は、慣れるとわかりますが、慣れていないとやや難しいかもしれません。

摘果になると、一本のミカンの木に20分ほどかかったりします。
一つの園地にミカンの木が何十本もあるので、同じ園地に1週間以上通うことも

夏は本当に雑草の生育が盛んで、特にツル性雑草が我々にとっての脅威です。

できるだけ根から絶つようにしていますが、目が節穴なのでしょうか、この有様です。

悲しいかな、雑草にどんどん詳しくなります。
摘果しに畑に来たつもりが、「あれ？今日は草引きをしに来たんだったかしら？」となる事もあります。

この雑草のエネルギーをミカンの木に全振り出来たら、、と妄想する日々です。

なかなか思いどおりに行かない事も多いですが、
さて！急いで摘果摘果！